必要なトレーニング
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80才代 女性 腰痛症で週に3回の通院。若い頃は登山が趣味で足腰はしっかりしていた。この10年位はあまり外出もしなくなり、体を動かす機会を失くしている。本人がこのままでは駄目だと思い、数年前から早朝に歩くことにした。歩行中につまづいて転倒する事が続き歩くことに自信がなくなり、朝の歩行の頻度が少なくなった。それ以外にも下り坂の坂道で止まれなくなる。足元がふらつく等の不安なことが多くなってきたとの事。
その事がきっかけで足腰を中心としたトレーニングを行うことにしました。
・太ももとお尻の筋力低下。
・バランス感覚の低下。
・足首の関節が硬い。
この3つに問題があると考えトレーニングを考える。
スクワット(太ももとお尻のトレーニング)
姿勢に気をつけていただく為に鏡を見ながらお尻と太ももの筋肉を意識して10回行います。
片足立ち①(お腹の奥にある筋肉(腸腰筋 ちょうようきん)のトレーニング)
体幹を鍛えます。壁に手をついて10回膝を上げます。
片足たち②(バランス感覚向上のトレーニング)
体が傾いたらすぐに修正する能力のトレーニングです。何も持たないで片足を10回上げます。
足首を動かす(スネとふくらはぎの筋力トレーニング)
患者さんの足首に負荷をあたえ、足首を動かす。ふくらはぎの柔軟性も高めます。
最後に
こちらの患者さんの願いは腰痛の治療プラス、自分の事は自分で出来るようにしたい。
そのために必要な事は足腰を鍛える事でした。歩いていると足がヨロヨロしていて、また転倒するのではないかと不安がいつも頭をよぎるそうです。
そこで治療に来られた時、最後に一つだけトレーニングをしています。続けていると今まで意識していなかった筋肉に力が入るようになり歩きやすくなったそうです。特に足首のトレーニングの後はとても歩行が楽だと感じたそうです。足腰がしっかりしてくると腰の調子も良いようです。
一日に一つのトレーニングを10回するだけですが続けていると体に変化を感じると思います。本人は気づいていないこともあり、治療中の一つ一つの動作が早くなってきています。
治療所がある場所は山が近く坂の多いと所にあります。こちらの患者さんも踏切を渡って毎回上って来られて、下って帰ります。(右にある三角屋根の建物が治療所です(^-^))